しばらくご無沙汰いたしましたが、無事にドイツ:ポツダムでの荒井式中心気功3日間のワークショップを終え帰国しました。通算3回目となるポツダムでのワークショップですが、皆勤賞の人も何名かおり、中には目を見張る変化を遂げている人も!荒井式中心気功では、全ての気功の修練の始め、基本中の基本として、導引という運動が何種類かあります。これは、身体の中に気を導くための運動、気を感じるため、身体に気を通すために行う準備運動の様なものですが、単なるストレッチとは異なります。呼吸と意識と動作、この3つをシンクロさせて初めて導引となるのです。この導引がきちんと出来ていないと、いくら他の気功テクニックが上手になったとしても、それは上辺だけのこと、気功としては意味がないのです。The most basic of basics、ということですね。
この言葉を信じ、前回の4月のワークショップから毎日朝晩、ひたすら導引を続けてきたアレクサンドラは、なんと今回、おでこが床に着くほどになっていました!前回までは、前の床に手を着くことさえ大変だったのに。ドイツ人は手足が長く、開脚などの導引が不得意な人がほとんどで、中には 『ドイツ人にとって導引は、身体の構造的に無理がある』 など言い訳をしている人もちらほらいたのですが、『毎日朝晩やれば必ず身体は柔らかくなる』という私たち(荒井先生)の言葉を、アレクサンドラが見事に証明してくれた訳です。
これは、東京&名古屋の当方の生徒さん達にも共通するのですが、気功の修練は、『できるcan/できないcannot』ではなく、『やるdo/やらないdon’t』なのです。『できる/できない』というのは、自分の努力の及ばないところの何かが原因となっている表現ですが、『やる/やらない』というのは、ひとえに自分の意思によりますよね。いつまで経っても身体が柔らかくならない、導引の開脚ができないというのは、やるか、やらないか、その人の意思決定ということなんです。
『腰を反るのは健康に良くない』と小学校で教えられて来ているドイツ人ですが、どうですか、この姿勢。完全ではありませんが、腰を反ってきちんと正座し気功の手当てです。脚が長いからと言って、正座が出来ないとか、開脚が出来ないというのは、嘘だということですね!
皆勤賞の人、2回目の人、初めての人、それぞれみなさん学びを気付きを持って帰って頂けたと思います。特に初めての人は、気って何なの?どういうことなの?というところを、身を持って体験していく過程で、顔つきがどんどん変わっていくのが印象的でした。