先月末には、シンガポールの友人Khengより、『VIPなゲストと一緒に京都に行くからカズエも来てまた通訳&観光案内してよ』という急な依頼があり、タイトなスケジュールをやりくりし、春に引き続き弾丸1泊で京都へ行ってきました。Khengは春の京都体験がかなり楽しかった様で、今やすっかり京都Lover。秋の紅葉を見たいということで、10月末の飛行機を取った訳ですが、残念ながら今年の紅葉はやや遅く、京都のピークは12月初めらしいです。ということで、今回も観光案内兼通訳で接待してきました。
Khengと共に来日したVIPというのは、シンガポールにあるNanyang UniversityのHong Hai教授。中医学博士であり、内科医でもあります。中医学の権威としても名を知られている教授ですが、それ以前に、政府の一員だったことがあり、昨年亡くなったシンガポール建国の父で国民的英雄だったリー・クアンユー初代首相のアドバイザーを長らく勤めていたことで、シンガポール国内で知らない人はいないという超有名人なのです!経歴を聞いてちょっと緊張していましたが、本当に偉い人というのは、誰よりも腰が低く、物腰柔らかなんですよね~。数時間後にはなんだか友達3人旅という非常に砕けた感じになっていました。
Khengと教授のリクエストは、京都の美味しい食べ物と紅葉とショッピング。神社仏閣系には全く興味が無いんですよね。ということで、1日目のランチは湯豆腐コース。Khengはベジタリアンなので、精進料理系だと喜ぶんです。お昼からガッツリ食べていました。ベジ料理でも、天ぷらがあったり、結構な満腹満足度です。教授は何故か、湯豆腐の鍋のお湯が美味しいと、たくさん飲んでいました。うっすら昆布の味がするからでしょうか。
紅葉がほとんど見当たらない東山界隈を散策した後で、ホテルへチェックイン。私の京都はいつも四条河原町がベースです。ここからは、錦市場や先斗町は直ぐだし、祇園へも徒歩で行けるので便利なんです。1日目のディナーは、錦市場を横に入ったところにある近又を予約しました。
こちらは、創業が享和元年(1801年)という老舗で、現在のご主人は7代目とのこと。建物も重要文化財になっていて、雰囲気のあるお部屋で、美味しい京懐石を堪能しました。コースはベジタリアンではないのですが、相談に乗ってくれるので、肉魚の品はKhengだけ別メニューで対応してくれました。
時々お料理を運んで来てくれた8代目は、『これから京都で家業を継ぐのであれば、英語が出来ないとダメだ』という7代目によって、ニューヨークで4年間修行してきたというイケメンさん♡ 8代目の話す英語は、まぁー、それは流暢なAmerican English!教授曰く、『きっと彼はアメリカ人の彼女がいた、もしくはまだいるに違いない、そうじゃなければ留学生であのレベルの英語を習得するのは無理だ』と分析をしていましたが、私も同感。日本人なまりが一切ない、美しい英語とイケメン顔にうっとり(残念ながら、1枚も彼の写真を撮っておらず、後からKhengに文句を言われたのは言うまでもなく)。
もちろんお料理も全てが素晴らしく、良い経験をさせて頂きました。お値段はもちろんそれなりにしますが、それでも食べる価値がある懐石コースです。京都の夜に奮発して、ぜひおすすめです。