先日、久しぶりにお会いした知人のマダムMから、こんな質問を受けました。
『食物の五行分類表というのをもらったんだけど、そこには蕎麦が入っていないの。なんで?』
最近、中国出身の先生から薬膳料理を習い始めたそうで、そちらで配られた資料を見て、ふと疑問に思ったとのことです。
ご存じの通り、陰陽五行論は遥か昔の中国本土で起こった中華宇宙論の基礎となっているところです。それを踏まえて、中国本土の歴史、土地や人々の食生活を総合的に鑑みてみると、答えは出てくる感じがしませんか?
中国本土には、鴨緑江、黄河、長江、珠江、という4つの大河が流れています。川の流れ=水は肥沃な土地を生み出します(世界史的に古代文明が発達した土地には、必ず大河がありましたね)。それにより、北部では小麦栽培が、南部では米栽培が広く行われることとなり、それぞれの土地に於ける主食となりました。北京料理など、北部の中華料理では、マントウや餃子など小麦を多用した品が多いですし、南部の中華料理(~東南アジアにかけても)には、様々なちまきがありますね。
大河の恩恵を受けて、歴代の中国王朝が栄えた都は、小麦またはお米が主食となっていた土地だった、豊かな農作物に恵まれていたと察することが出来ます。それゆえ、中医学に於ける食物の五行分類表には、蕎麦が載っていないのだと思われます。私が読み進めている部分はまだまだ一部ではありますが、読んだ限りに於いて、黄帝大経の中でも蕎麦という食物を見たことがありません。
中国本土の4つの大河によって、龍脈が形成され、土地の気、風水の知識体系も発展していった訳で、マダムMとは蕎麦の話から、最終的には風水談義となったのでした。
『風水だけ教えてほしい』という方もいらっしゃるのですが、風水というのは、壮大な知識体系である中華宇宙論:中華形而上学の、ほんの一部分です。蕎麦の話の様に、中医学についての素朴な疑問も、中国の歴史、土地などから観て行けば、結論が導き出せるものです。風水師としてクライアントさんの鑑定を行う場合、風水だけの知識では、対応することが難しいのが事実です。中国の歴史から始まり、八字(四柱推命)、易経、中医学、養生学、そして中華宇宙論から成る思想や価値観など、多くの分野に於ける知識、いろいろな引き出しが必要とされます。そのため、当方の中心風水学では様々な分野を総合的に学んで頂くスタイルになっています。風水師として活躍して頂けるプログラムです。
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