長期でご利用頂いているクライアントXさんのリフォームが完成したとのご連絡を受けました。後はお引越しを残すのみとなり、早速お引越しに良い日(吉日選定)をいくつかご提案させて頂きました。

ご自身の経営している会社の東京オフィスとして使用していた都心にある典型的な昭和時代のコンクリート造りのビルを、ご夫婦おふたりの老後の自宅として改装したのです。この時代に建てられたコンクリート建築には、防音設備や断熱材使用などが全く使われていなかったため、リフォームの際にそれらをしっかり施したところ、出来上がりが元々の間取りよりもひと回り、小さなスペースとなってしまいましたが、冬でも底冷えしないためには必要な処置ですよね。前にも少し触れたことがありますが、イタリアの家(特にマンションタイプ)は床が石造り(大理石)のところも多く、もちろん床暖房なんてありませんので、冬場は室内にいても足元からしんしんと冷えるのです・・・。中医学に於いては、冷えは万病のもとですから、避けるに越したことはありません。お金だけあっても、健康な体が無ければ、真に幸せな人生とは言えませんものね。

リフォームから風水を取り入れるのもOK!

Xさんの様に、70歳を過ぎてから、郊外にある広い庭付き一軒家を処分し、都心のコンパクトなマンションにお引越しされる方が年々増えてきている様に思います。大規模な救急病院があったり、自家用車が無くてもあちこちお出かけするのに不便をしない、というのが大きな理由の様ですね。

もともとあるビルを改装する場合は(特に両隣とも他のビルに挟まれている立地のビルの場合)、建物の向(顔となる部分の方位)は変えることが出来ませんので、物件の気の配置を表す飛星チャートを元にフロアプランを考えて行く必要があります。飛星チャートで、メインエントランス(玄関)に煞気があっても、物件の構造上、階段や水回りの配置を変えることが不可能な場合も多くあります。リフォーム物件で良い風水を取り入れる場合は、まず風水改善策ありきでフロアプランを考えて行くことになりますよね。

風水改善というのは、中華的デザインの置物やアイテムを置くことではありません。風水改善策、このアドバイスというのは、物件全体のイメージやトーンを考えながら、部屋の割り振りから始まって、カーペットやカーテン、壁の色、インテリアの配置、ソファの向きなど、どちらかと言うとインテリア・コーディネーターの仕事に近い内容ですね。もちろん、北欧風インテリアが好きなのか、東南アジア風が好きなのか、などなど、クライアントさんのご希望を踏まえて、アドバイスさせていただく形となります。