5/5に、気功の師匠:荒井式中心気功の創始者である荒井義雄先生の最新刊『【氣の極み】宇宙無限大の生き方』の出版記念講演会第一弾が開催されました。ゲストとして、理論物理学者として有名な佐治治夫先生(あの“1/fゆらぎ”を家電製品に応用したパイオニア)をお迎えし、両先生より目からウロコの楽しいお話を沢山お聞きすることができました。
佐治先生は、例えば一般的には良く判らないとされている気功や“気”という目に見えないものなど、科学的知識を超える現象に対して、非科学的だと拒絶するのではなく、科学が持つ“普遍的なまなざし”で、未知の領域に対する興味を持つということが大事で、それが本物の科学者の在り方である、と仰っていました。ライフワークとして、自然科学と人文科学の対話ということにも力を入れていらっしゃいます。
今回の荒井義雄先生の新刊に、佐治先生はご自身の体験談を踏まえて推薦文を寄せて下さっています。昨年、とある手術後直ぐに荒井先生による気功手当てを受けられた際、気功を受け始めた途端に、血が混じって真っ黒だった尿の色が、透明な黄色に変わったのをご自身の目で見て、科学者として非常に興味深く思われたとのこと。事実をまず受け入れ、それを解明していくのが科学者の本分であるというお話に、好奇心旺盛な少年の様な心を持ち続けている人が、結果として偉大な発明(ノーベル賞など)に辿り着くのだなぁと、普段の生活でほとんど縁のない理系のお話を、楽しく聞かせて頂きました。
また、荒井式中心気功を“医学的に科学する”という切り口で、現役の整形外科医でスポーツドクターでいらっしゃる上本宗忠先生からは、どうして荒井先生が気の達人なのか?一般人と何が違うのか?ということを、荒井義雄先生の身体をCTスキャン、レントゲンなど、最新の医療機器を駆使して調査した結果をお話されました。
荒井式中心気功では、腰の反り(仙骨2番)が重要な鍵となるのですが、なぜそれが大事なのか、ということを証拠資料をふんだんに使い医師の観点より医学的に解説。気功の修練に於いて、なぜ腰を反ることが重要なのか?ということが、この日初めて荒井式中心気功に触れた方々にも、判りやすかったのではないかと思います。現役ドクターによって、目に見えない気の世界が、可視化された第一歩、上本先生の素晴らしいプレゼンテーションでした。
あの腰の反りを無くして、丹田に力は漲らないのですよ~!台湾式気功でも、“気を練る”という修練をしますが、気を生み出す丹田力を付けるには、仙骨2番からググッとそらないと、腰腹同量にならず、上丹田・中丹田・下丹田が一直線上に揃わず、気(エネルギー)が背骨を通って上がっていくことが出来ないということです。
余談ですが、荒井先生、ドクター上本御二方のご了承を得て、次回11月のドイツ・ポツダムの荒井式中心気功ワークショップでも、この医学的解説を使わせて頂くことになりました!ドイツの方、お楽しみに。