久しぶりに、新幹線で名古屋より西へ行ってきました。シンガポールの友人:Khengから、京都で通訳ガイドを頼まれたのですが、前後の予定が詰まっていため1泊という強行スケジュール。独身時代~名古屋時代と、京都ふらり歩きが好きで、なかなかの頻度で通っていましたが、最後に訪れたのは2009年でしょうか。実に久方ぶりの京都で、かつては覚えていた名所の名前や地下鉄路線図も、全く覚えておらず。地図と格闘しつつ、なんとか役目を終えた感じです。

今回Khengは個人旅行ではなく、ダライラマ14世の3日間に渡る大阪でのワークショップに参加するため、シンガポールで組まれたツアーに参加しての来日。ツアー団長はKhengと親しい友人のTara、彼女はチベット亡命政府の仕事を手伝っているため、法王にも直接話ができる立場みたいです。その他にはKhengの友人、単なる知人、全く初めて会う人など、様々な人がいる総勢10名のご一行様。みなさんそれぞれシンガポールでは地位も財産もある人なので、主張が激しいこと!

錦市場で試食三昧

そして一行の中には、チベット仏教で高僧ラマの地位を持つのに、僧院での生活から逃げ出して現在スペインのイビサ島(欧米の若者にはドラッグとパーティーで有名)で暮らしているという人もいたり(高僧ラマの生まれ変わり・転生者として認定されて与えられた地位と尊敬は、その後どんなことが起こっても剥奪されることは無いそうで、彼の現在のイビサ島での生活費用も、今回の来日費用も、全て彼の信奉者からの寄付で賄われているとのこと……アラフィフになっても、世の中には知らないことがまだまだ沢山ありますね!)。どうやらその人は京都滞在中も毎晩遅くまで飲み明かしていたらしく、私は一度もお目に掛かることがありませんでしたが……。

ほとんどの時間、Khengと私はご一行と別行動でした。初日に向かったのは祇園界隈。事前に『京都でどうしても経験したいこと』として、舞妓体験の予約を頼まれていました。メイクと着付け、カメラマンによる撮影がセットになったもので、半日掛かりですが、やったことないから私もやる!ということで、一緒に体験してきましたよ~。とても楽しかったです!これは日本人にもお勧めします!スタッフのみなさんもノリが良く、自分たちでも写真を撮りまくって大盛り上がりでした。

アラフィフ3人:Before

Khengとその友人でシンガポールで幅広くビジネスを手掛けているMaple、ふたりとも地黒なので、『白塗りしたらグレイになるんじゃないの?』と本人たちは心配していましたが、白粉というのは本当に塗り壁の様なんですね、ちゃんと真っ白になりました。

ちゃんと白くなりました

白粉自体には油分が一切入っていないので、皮膚に直接塗っても密着しないため、必ず化粧下地に油(鬢付け油)を塗るんだそうです。お相撲さんの髷を結う、かすかに甘い香りのする鬢付け油と同じです。眉毛も唇も、全て真っ白に塗るので、まるでスケキヨの様になります。

スケキヨ状態

そこから、可愛らしくしたいのか、エレガント(セクシー)にしたいのか、希望によってメイクを施してくれます。駆け出しの若い舞妓さんと、芸妓さんへ襟替えする直前のベテラン舞妓さんとでは、メイクも違うし、醸し出す雰囲気も全く違うんだそうです。Khengと私は可愛らしく、Mapleはセクシーに、仕上げてもらいました。予想以上に可愛く(?)出来上がったので、大満足。“色白は七難隠す”とは良く言ったもので、白塗は誰でもそれなりに見られるように変身できるものですね!

アラフィフ3人:After

Khengがひと言、『カズエは丸ぽちゃで満月の様な顔だから、一番可愛く見える!』、Chubbyで悪かったわね。KhengもMapleも私よりもちょっと年上のOver50ですが、まだまだ大丈夫ですよね?

なりきるのが肝心

今回体験しなかったツアー御一行の面々からは賞賛の嵐、『私もやれば良かった!』との声多数。今度から海外からの友人が来た際は、ぜひ連れてこようと思いました。

around 50どすえ

ちなみに、こちらのお店の舞妓体験に来られたお客さんで最高齢の方は、96歳の女性とのこと。親子3代でトライしてみるのもアリですね!