3日目はちょっと足を延ばして首都ベルンへ向かいました。スイスレイルパスはいちいち切符等を買わずに済むので便利ですが、決して安くはありません。そのため、旅程によってはその都度切符を買った方が安く済む場合もあります。今回のツアーでは、都市間の移動は列車であること、市内交通も基本的にバスやトラムなど公共の物を使うこと、見学予定にスイスレイルパスの提携施設が複数あることなどを踏まえて、パスを使うことにしました。
チューリッヒからベルンまでは、速いIC特急でちょうど1時間。十分通勤圏内ですね。首都ではあるものの、経済の中心はチューリッヒ、国際都市としてはジュネーブ、この2都市の方が規模も大きいし人口も多いのです。ベルンが首都に選ばれたのは、スイスという国が成立した歴史の流れによるものなのです。
半日もあれば中心部はぐるっと回れてしまうほど。‟残念な首都”と言われることも多い様ですが、現在でも行政の中心として機能し続けているのは、ベルン市街の地形を見て、巒頭的な側面から風水をチェックすれば納得なのです。
とは言え、観光都市としては残念なのは事実でしたね~。ガイドブックに大々的に載せているものの、クマ公園には熊はたったの一匹。バラ公園にバラは咲いておらず。でもこの時期は、なんとか観光客にアピールしようと、アインシュタインを前面に出した戦略真っ最中でした。至る所にアインシュタインのベンチが置いてあり、インスタスポットとして大宣伝していました。
アインシュタインの生家(Einstein-Haus)も興味深かったですが(こちらはスイスレイルパス対象外なので入館料要)、ベルン歴史博物館(Bernisches Historisches Museum)の中にあるアインシュタイン博物館(Einstein Museum)は見応えありましたよ!こちらはスイスレイルパスがあると無料です。ここをもっと宣伝すれば良いのに、というのが我々ツアー一行の感想です。
それにしても、平日昼間なのにとーってものどかな行政の首都でした。ランチは良いレストランに入れてラッキーでしたよ。どこのレストランでも、魚料理は基本的に湖の魚になるので、同じ様な一皿になりがちですが、逆にハズレは少なく間違いのない味ではあります。牛や羊は絶対的に美味しいです。
この付け合わせのParsnip(パースニップ)、日本ではあまり馴染みのない野菜ですが、欧州では良く食べます。形はまるで白いニンジンなので、大根の様な味を想像しがちですが、質感はもっと柔らかくカブに近く、淡泊な味だけど少しだけ苦みがあります。初体験だった生徒さんたちは興味津々だった様です。
旧市街は世界遺産に登録されているだけあって、美しいです。茶褐色の屋根と青緑の河。通り過ぎるだけでは勿体ないです。