ホテルの朝ゴハンビュッフェは、チーズとハム類のいわゆるコールドミートまでのラインアップでした。これはやはり3ッ星レベルでしょう。とは言え、私自身は基本的に甘いモノがあれば十分なんですけどね。こちらのビュッフェで良かったことは、タルト&ケーキ類が3種類くらい日替わりであったこと。これは夫から指摘されて初めて気付いたのですが、ちゃんとしたケーキがしかもフルサイズでビュッフェに並んでいるのはイタリアだけかもしれません。これまで夫が行ったことのあるスイスやドイツ、イギリス、アメリカなどのホテルでは、パンケーキやワッフル、ちょっとした焼き菓子程度は朝ゴハンのビュッフェにあったけれど、こんな風にケーキは無かったと。一般的に、イタリア人は朝ゴハンにビスケットやクッキーなど甘いモノしか食べない人が多いです。『アンタが朝からガツガツケーキを食べるのは、ここがルーツだったんだがや。』 夫が結婚して驚いたことのひとつは、私が朝ゴハンにケーキ等の甘いモノを食べることだったそう。

姉のローザも当たり前の様にタルトを選んでました。イタリアでは‟普通”。

夫は初めのミラノなので、まずはミラノのシンボルDuomo(大聖堂)へ向かいました。なんと朝9時半前なのに入り口前に長蛇の列!そして驚いたことに、ドゥオモに入るのにチケットが必要になっていました!20年前は無料だったのに?!基本的に、イギリスの場合、教会は有料(内部まで入る場合)で美術館や博物館は無料、イタリアやフランスの場合、教会は無料で美術館・博物館は有料、というのが当たり前だったのですが、なんとなんと、ドゥオモが有料になっていたとは!ローザも『知らなかった!』とビックリ。『せっかくだから観ていこうよ』ということで、まずはドゥオモ右手奥の建物内にあるチケット販売所へ。チケットも、大聖堂内部のみ、屋上見学つき、屋上へ行くのにエレベーターか階段か、などで細かく料金設定されていて更にビックリ。20数年前は、当然ながら無料で拝観したし、真夏でヒールのサンダルだったけど、根性で階段で屋上へ上がったんだけどなぁ。話によると、2015年のミラノ万博の時から有料になったそうです。

大聖堂に入るのに並ばなくてはならないなんて。イタリアも変わった!

厳重なセキュリティチェックも導入されてました。

ドゥオモの見学を終えたところで、マッダレーナ叔母さんと、そのお友達のアナマリアと、ガレリアで合流。二人とも現在はミラノ郊外に住んでいますが、出身は南イタリアなので明るいし距離が近い(笑)。マッダレーナ叔母さんは、ヘーゼルアイと呼ばれる光の具合によって複数の色に見える、なんとも美しい瞳をしています。『カズエは変わらないわね~!えっもう50歳?ホントに?』あなたの息子が四十路半ばなんだから、当然でしょう(笑)。

カルディナーレ家の人々とは、普段からSNSで交流しているせいか、久しぶりな気がしませんでした。20年の年月がすっと飛ぶってすごいことです。

ミラノのガレリアの中央に、小さな牡牛のモザイク画があります。ミラノ名物のひとつなんですよ。牛の股間部分が削れてしまって穴が開いているのですが、ここに踵を入れて、くるっと片足で1回転出来ると幸運が訪れる、という都市伝説があるんです。20数年ぶりに挑戦しました。

並んでいる人々に注目されながらクルリ。

もちろん成功!足腰には自信があります!

マッダレーナ叔母さんとアナマリアさんは、共にミラノ中央郵便局で働いていたことがあるので、市内の路地には詳しく、ミラノ散歩をしながらスフォルツェスコ城へ向かいました。どこを切り取っても絵になるので、写真を撮る人には楽しいですね。

スフォルツェスコ城にバズーカを向ける夫。

俺の写真も撮ってくれ、というので。