初スイス、初チューリッヒで私たちが泊めて頂いたのは、最上級ホテルのひとつ:The Dolder Grand!市内に2軒のみの5ッ星ホテルのひとつです。まるで童話に出てくるお城の様な外観のホテルは、チューリッヒ市街を一望できる丘の上に建っています。創業はなんと1899年!滞在型療養施設(クアハウス、スパ)として創業を始めたドルダーグランドは、2004年から4年を掛けた大規模なリニューアルにより、ラグジュアリーなシティリゾートとして生まれ変わりました。

創業時からの本館はほぼお城。 一方、リニューアルで増床されたスパ棟・ゴルフ棟はガラスを多用したモダンな外観。

大きすぎて全体が入らない。こちらが本館メインエントランス。

この丘一帯がドルダーの名が付くエリアとなっているだけあって、広大な敷地内にはテニスコート(5面)、ゴルフコース、トレッキングコース、スケートリンク、そしてケーブルカーの駅まであるんです!ミシュラン2ッ星&ゴーミョー18点を獲ったレストランも。

たった2泊では敷地全部を観て回ることは不可能でした…Phto: via The Dolder Grand@IHW

私たちの部屋は、当時ドルダーのアジア統括営業部長だったマリアーノがアップグレードの手配をしてくれたため、なんとスパ棟の先端にあるジュニア・スイート!香港のペニンシュラ、ドバイのメディナジュメイラもそうでしたが、ホテルのランクが上がるに比例して、室内の‟無駄な空間”が多くなるものです。ドルダーもしかり。贅沢な間取りで、クロークルームだけで十分眠れる広さがありました。

リビングからベッドルーム、ベランダからはチューリッヒの街全体を見下ろせます。

自室のバスルームもジャグジー仕様。 チューリッヒ湖を見下ろしながらの入浴。

滞在客だけでなく、スパ目的で来館するファンも多いほど、こちらのスパは人気。担当スタッフが、スパ説明ツアーをしてくれました。スパだけで4000㎡もあるんです。プールだけでなく、サウナやジャグジー、瞑想ルーム、スパの後専用のカフェや図書館もありました。

瞑想ルームの壁は天井まで金箔が張られています。 ゴージャスな瞑想が出来ますね。

とにかく至れり尽くせり、都市にあるのに滞在型リゾートホテルというのも納得。ここは籠らないと勿体ないところです。残念ながら、この時のチューリッヒ滞在はたった1,5日、おまけに初めてだったので観光もしなくてはならず、本当に勿体ない滞在でした。観光目的で街歩きメインならば、3ッ星か4ッ星でも十分リッチに過ごせますから。思い返しても勿体なかったですねぇ~。

朝ゴハンはフルブレックファスト、何を食べるか迷うほど沢山の種類が用意されていました。普段、夫は朝ご飯は食べないのですが、旅に出ると俄然、朝から山盛り食べる人です。私はいつも通り朝食には甘いモノを。ここは絶対ブレません。欧州のホテルではミューズリーがあるところが多いので、嬉しくなります。

夫はこんな感じ。パンいろいろ、フルーツと続く。

私の朝ゴハン。+ミューズリーにヨーグルト。牛の国の乳製品はやはり美味なのです。

マリアーノの同僚の人々、全部署のスタッフがそれぞれ本当にプロフェッショナルで頭が下がりました。ホテルのシャトルバスドライバーの男性は、私たちが初チューリッヒということ、夫が写真を撮るということを知り、カモメの餌付けに地元の結婚式見学など、あれこれ仕込んでサービスしてくれました。5ッ星を持つホテルというのは、設備などのハード面ももちろんですが、スタッフの質の高さというソフト面の充実があってこそなんでしょう。

カモメは意外と怖い顔をしています。 目つきが悪いですよね。

サービス業で一流のプロフェッショナルになるには、ホスピタリティが心底浸み込んでいて、尚且つ湧き出てくるタイプでないと難しいのでは。ドルダーの人々は本当に素晴らしい。脱帽です。

ちなみに、ドルダーのオーナーは美術愛好家ということで、館内至る所に美術作品があります。有名な絵画から巨大なオブジェ、ポップアートに画集など、ちょっとした美術館としても十分楽しめるホテルです。

もう一度、ゆっくり滞在したいホテルです!