先の2週間に渡るドイツ出張では、4か所の異なるベッドで眠ったのですが、その中のひとつがほとんど高さのない羽根枕で、こんなに低くて眠れるかしら…と思ったところ、なんとその枕が一番よく眠れたのでした。しかも、天井を向いた大の字スタイルで。
ということで、帰国後直ぐに向かったのは、枕フィッティングで自分にぴったりの枕を見つけてくれるピローフィッターがいるお店。まずは、現在抱えている枕と睡眠に関する問診票に記入し、首のカーブの深さを測定してもらいます。なんと、私は1,1センチしかなく、完璧な“ストレートネック”だということが判明!これは、枕の高さ的には一番小さなサイズとのこと。
10年近くずっと使っていたのは、寝具で有名な某ブランドの枕で、低反発素材の結構な高さがあるものでした(おまけにそこそこ良いお値段でもありました)。『1,1センチしかありませんからねぇ、その高さではツライですねぇ、上を向いて眠れないのではないですか?』とフィッターさん。確かに、横向きでなくては眠れなかったのです。ですが、それは腰痛持ちのせいだと、自分ではずっと思い込んでいました。なんとまぁ、枕が原因だったとは…。
自分のサイズが、一番低いほぼペタンコなもの、と決まると、今度はフィッティングで更に自分自身にピッタリな形を見つけていきます。微妙に高さの配分が異なるものを10数種試し、これだというものを選んだ次は、これまた10種類以上ある素材の中から、自分が一番しっくりくる好きな素材を選びます。
今回ドイツで出会ったものが羽根枕だったのもあって、私的にはやはりダウンが一番心地良く感じたのですが、同じダウンでも、フランス産とハンガリー産では、寝た時の感触がかなり異なるんですよ~!最後のこの選択をどうするかで、結構時間が掛かりました。10分以上かけて、何度も何度も試してみて、フランス産に決定!
ピッタリの枕で大の字で眠りたいという一心で枕選びをしたため、お値段については全く気にしていなかったのですが、いざお買い上げという時に示された数字にちょっとビックリ(笑)。かなり奮発したお買い物となりましたが、これは健康のため、自分自身のための有効投資ということで。
新しい枕は、今まで使っていたものの3分の1ほどの高さで、頭が沈み込む柔らかいものですが、とにかく寝落ちが早い!ベッドに入って直ぐ眠れます。天井を向いて眠れるので、ベッドに身体全体が沈み込んでいく様な感覚があり(ヨガで言うシャバアーサナですね)、心身ともにグッスリという感じ。太陽が昇って明るくなってくると自然に目が覚めるので、目覚まし時計前にスッキリ目覚めてしまいます。
たかが枕、されど枕。自分の首に合う合わないで、これだけ睡眠の質が変わるなんて。もっと早くフィッティングに行けば良かったですねぇ。高い美容液を買うよりも、枕への投資の方が、美肌に直結するということも、この夏実感しているところです。