到着翌日と、ワークショップを終えた月・火曜日がフリーだったので、ホルプ近郊の街にいろいろ出掛けてみました。
まずは車で30分くらいのところにあるナーゴルト(Nagold)。ここはアレキサンドラがホルプに一昨年引っ越してくるまで、8年間住んでいた街。ホルプよりも大きい街なので“都会”という感じ。旧市街と新市街から成っています。街としては結構歴史があり、紀元前3000年頃にはケルト人の集落が出来ていた所らしいです。
ケルト人が築いた街ということで、建物にもその証拠というか名残が。歴史ある建物はほぼチューダー様式なのです。ロンドンのリバティ(デパート)で有名な、白壁に黒木枠の独特な建築です。
ヨーロッパは民族の大陸横断、支配する/されるの繰り返しですが、ケルト人と聞くとアイルランドやブリテン北部というイメージがあったので、元々は大陸にいた訳ねと、かつて世界史で習ったことを必死で思い出したり。
ワークショップ翌日は、ホルプから特急列車で約1時間の大都市シュトゥットガルトへ。日本人ビジネスマンも良く出張するので、割と期待値高めでいたからかもしれませんが、個人的にはあまり魅力を感じられず…。この日も34℃という猛暑日だったため、観光する気力が失われたこともあります。ポルシェ博物館やメルセデスベンツ博物館に行けていたら、もうちょっと楽しめたかもしれませんが(月曜日だったので、美術館や博物館が軒並みお休みだったので)。
面白い出会いもありました。市庁舎前の広場でアイスを食べていたおじさんがフォトジェニックだったので、夫がパチリとしたところ、しばらくしてそのおじさんが戻って来たのです。『君たち、名刺持ってる?』今自分を写した写真を後で送って欲しいと言って、自分のメールアドレスとウェブサイトを書いてくれました。
実はこのおじさん、クラウス・ボルツ氏という方で、プロのフォトグラファーだったのです!夫のプロ仕様のカメラを見て寄ってきてくれたのですが、ご自身はキャノンドイツで20年間に渡り講師をしていた経験もある、キャリアの長い写真家の方でした。フォトマイスターという称号をお持ちの様で。おじさんだなんて言ってゴメンナサイ。
街中にある屋内市場マルクトハレ(Markthalle)は見応えあり、楽しかったですよ!1Fが様々な食材屋が連なる市場、2Fが小洒落た雑貨や日用品のお店が並ぶインテリアショップの様相で、見ているだけでもテンション上がりました!あと、室内で涼しかったのもあります(笑)。
夫はこんな猛暑の中、50キロくらい?あるカメラ道具を背負っての行脚。タフですよね~。本人曰く、『好きなことをしている時はそんなの気にならない』んだそうです。スゴイですね~。
何より、暑さにダウン寸前。そそくさとホルプへ帰って来たのでした。つづく。