今年は長いと言われていたGWもあっという間に終わり、一気に夏の気配になってきました!暦上でも5月の巳月は夏の始まりの月です。日の出もかなり早くなってきて、朝の6時には結構な強さの日差しになっています。寝室には遮光カーテンをお使いの方も多いと思いますが、少し隙間を空けておくと、太陽の光で体内時計がリセットされて目が覚めるという感覚が、よく判ると思いますよ。冬と比べて睡眠時間は短いのに、すっきり爽やかに起きられるのは、この時期ならではですね!
中医学の基盤となっている黄帝内経にも、『夏は夜遅く寝て、朝は早起きをする』ということが、夏の養生法として書かれています。夏は春よりももっと寝る時間を短くしても大丈夫な時なのです。自然界の法則で、夏は1年で最も夜が短く昼が長くなりますよね。自然の陽気の変化に身体を合わせることが、中医学に於ける養生の基本なのです。
中医学では、夏は火の五行、五臓の“心”に対応し、五志では“喜”、五味では“苦味”に対応します。この3ヶ月間は、身体の陽気を発散するように心がけてください。発散しないと陽気はどんどん体内に籠ります。そうすると陽の気が胸に籠り、秋になると肺が乾燥し、痰の少ない空咳を患うことになります。
夏の陽気は外へと出て行く性質が強いため、私たち人の気も外へ外へと向かっていきます。私たちから外へ発せられた気が、自然とひとつになり、天と人とで調和がとれている状態になること。これが中医学上、正しい夏の過ごし方なんですね。
この時期、気を付けなくてはならないものに紫外線もあります。紫外線の浴び過ぎは人体に有害となることが知られていますが、むやみやたらに太陽光を嫌うのはビタミンDの生成を阻害することになります(日本人の多くはビタミンD1が慢性的に不足しているという医学的報告がされています)。個人的な知識と経験から言えることは、『日焼けはその日のうちならある程度リカバリーできる』ということ。うっかり日に焼けてしまった時は、夜に必ずシートマスクでたっぷりと保湿すること。ホワイトニング効果の美容液のマスクだと更に良いかもしれません。これで翌朝への持ち越しダメージは、最小限に抑えられます。日焼けには保湿、これが特効薬です!
前もってアウトドアの予定が判っている場合には、最低3日前からシートマスクで十分な保湿をしておくのも手。十分に潤っている肌と、そうでない肌とでは、日焼けによるダメージがだいぶ違います!トライしてみてください!