四柱推命のコンサルティングに於いて、最も頻繁に登場する言葉が冲(ちゅう)ではないでしょうか。冲は英語にするとClash、衝突のエネルギーです。一般的には、喧嘩、紛争、攻撃、事故など、悪い意味で使われる地支(十二支)の関係です。
四柱推命の命式は生まれ持った要素(素質と運)を表すものにつき、命式内に冲がある人は、人間関係で衝突が多かったり、事故やアクシデントに遭遇しやすかったり、不安定な要素を常にはらんでいる人となります。そのため、赤ちゃんの誕生日選定をする場合は、命式内に冲がひとつも無い様な日時を選ぶことがとても重要になります。
冲は、歳運(流年、毎年巡る運)と大運(10年毎の運気、何歳で切り替わるかはその人によって異なる)でも巡って来ます。実は、冲が起こる時に結婚が決まる人というのも、かなりの確率でいるんですよ!
ネガティブな要素である冲が、どうして結婚と結びつくのか、不思議に思いますよね?
女性の場合は特に、結婚によってそれまでのライフスタイルがガラリと変わってしまうことが多いです。名前が変わる、住む場所が変わるなど、結婚をすることによって、強制的に変化を強いられることがあります。これが、冲の持つ象意に組み込まれているからなんです。結婚によって転職やキャリア変更を余儀なくされたり、人によってはキャリアを諦める場合もあるでしょう。人生に於いて、これらの出来事は正に冲=Clashに相当する訳です。女性の場合は、出産の時(特に第1子の時)に冲が出る確率も非常に高いんですよ。多かれ少なかれ、産休を取る必要がありますからね。働いている女性であれば、その間、キャリアは自ずとストップすることになるからです。
冲が出る年や大運には“計画や予定をしていない、予期しない出来事に見舞われる”という象意もあります。ある日突然、結婚が決まった人など、これも実は冲のなせる業だったりするんですね~。
冲:Clashと聞くと、嫌な気分になるものですが、別の側面から見たら、“今までとは違うことが起こる”ということなんですね。現状を変える大きな力が働く時なんです。2016年が冲になる人は、地支に寅を持っている人です。命式内のどこで冲が起こるか、大運で起こるのかによって、その意味合いは変わって来ますが、良くも悪くも人生に於ける何らかの変化がある年、ということです。
そうは言えども、冲のネガティブな要素がゼロになる訳ではありませんので、冲になる時は十分な注意が必要です。ヘビの柄や形のアイテムを身に付けて、プロテクションをすることをお勧めします。また、スポーツであれ、事業であれ、リスクや危険を伴うアクションは避けるべきです。そして、家の風水改善をきちんと行って、良い風水のエネルギーに助けてもらうのがベストですね。