さて、四柱推命から観る結婚について書いてきていますが、中には結婚の障害になる星というのもあります。そのひとつが孤臣寡宿(Star of Loneliness)と呼ばれるものです。神煞と呼ばれる特殊星のひとつで、人間関係、結婚、子どもに関しての“孤独”に繋がる星です。
孤臣寡宿は、生まれ年の干支から導き出され、これは生まれ持った性質です。よって、命式内にある時のみ成り立ちます。10年毎の大運や、歳運(流年、毎年巡る干支)などでは、孤臣寡宿と同じ十二支が巡ってきても、それは孤臣寡宿の意味にはなりません。
命式の日支に孤臣寡宿がある場合、結婚の障害のエネルギーとなります。時支に孤臣寡宿がある場合は、子どもができにくかったり、子どもに関して孤独を感じるというエネルギーとなります。
ただし、日支に孤臣寡宿があるからと言って、結婚できないという訳ではありません!これまで鑑定をしてきた中で、日支に孤臣寡宿を持っていても、幸せな結婚をし、幸せな家庭を築いている女性を、私はたくさん見てきています。ただ、ご主人が出張の多い人であったり、転勤が多く単身赴任もあり得る状況であったり、社会的に責任のある立場のため毎日帰りが遅かったり・・・、そういう形で、夫婦としてのユニットでは、ちょっと寂しいかな~、という面を感じていらっしゃる場合がほとんどでした。
ですから、命式に孤臣寡宿がある=結婚できない、ということではないんですよ!
生徒さんの中に、日支と時支にふたつ孤臣寡宿が揃って出ている女性がいて、四柱推命を学んでいく過程で孤臣寡宿の意味を知り、『どうりで・・・とことん縁が無いらしいです・・・』とガッカリしていた方がいます。
ですが、彼女だって、桃花が巡る大運や歳運があり、夫を表す官の五行が現れる大運や歳運がある訳です。その運気の波をボーっと見て終わってしまうか、とりあえずへっぴり腰でもいいからまずは波に乗ってみるのか、そこの違いなんですよね。彼女の性格から察するに、明らかに、ボーっと見送ってしまったタイプ(彼女の人柄から、ビール片手に呑気に見ていた感じでしょう*笑)。
四柱推命で観るのは、生まれ持った運と素質です。ハッピーな人生、より良い人生を展開していくには、そこに自分の“意志”と“選択”というオプショナルメニューが必須。自分の意志がしっかり定まっていなかったり、動くべき時に動かないと、結婚運であれ、金銭運であれ、運の波は素通りしていってしまいます。
例えば、桃花や配偶者の五行が、大運や歳運に出ている時に、家に閉じこもってゲームばかりしていても、出会いは起こりませんよね。そういう時は、とりあえず積極的に街に出てみたり、人の集まる場所やイベントに参加すべき時ということですね。チャンスをものにするには何をすべきか、Do something by yourself for your better future!!!