占術では、その人の命=質(素質)と運は、生まれた時に固定されると考えます。命(質)とは、個人が持つ素質・才能であり、運命と呼ばれるもので、持って生まれたものです。運とは、チャンスや好機、有利な状況の事を言い、人生の中で遭遇するもので、その数や大きさを表します。四柱推命は、この質と運を正確に論理的に観ていく鑑定です。
この宇宙に於いて、全てのモノは陰陽に分けることができます。加えて、万物は五行(木・火・土・金・水)から成っています。宇宙の秩序である五行と、自分自身の五行がどう反応するのか、これが四柱推命の原典となっています。西洋占星術や、紫微斗数は、天体の星の動きにのみ注目した占術ですが、宇宙全体の中では、星の動きはとても小さいものであり、それらを全てと考えるには限界があります。四柱推命は、星の影響を越えたところを観ていくことから、最も論理的で、最も役立つ占術であり、それが“占術の帝王学”とも言われる所以です。
生まれた年・月・日・時刻から、命式を作り出します。これは、西洋占星術で言うところのホロスコープであり、運命のカルテとも言えます。命(質)&運が、貴方の全てをデザインする訳ではありません。幸せな人生を送るために重要な事は、人生に於いて自分にとってベストな判断・決断をしていくことです。貴方が持って生まれた自分の素質や才能について知らなければ、間違った道を選び進んでしまう可能性があります。自分自身の命(質)を理解し、良く使いこなすことが大切で、自分の運命をなんとか良い方へやり繰りし、予想される悪い事柄を最小限に止めていくことが、幸せな人生を送るための基本事項なのです。