前回、風水師仲間でのやり取りについて触れましたが、単に現状を嘆いたり、ジョークを言い合っているだけではありません。風水師としての観点からの議論も、もちろん活発化しています。
2020年は庚(陽金)子(陽水)のエネルギーが支配している1年で、水の上に金が乗っている状態です。そのため庚は陽金ですが、現状として十分強い状態ではありません(一方、金によって強められた水は非常に強力です)。金の五行が支配する身体の部位は、肺と呼吸器官です。そもそもこれらの疾患に注意すべき年なのです。陰陽五行論を基本とする中華宇宙論に於いて、『金(金属)は有益な器具となるために火を必要とする』と言います。2020年は火の要素が全くない1年です。そのため、金にとってはトラブルの1年となる訳です。
コロナウィルスは免疫性疾患でもあると報告されていますが、人体の免疫システムは水の五行に属します。中医学では、火と水のエネルギーバランスが整っていると免疫が正常に働くと言われており、火の要素がゼロの2020年は、水の五行が強すぎる人にとっては免疫システムの乱れが起こりやすい時なのです。
今回、クルーズ船がパンデミックの発生元となってしまいましたが、これは2020年のイメージ:水(子)の上に乗っかっている金属(庚)そのものと言えます。庚は大きな金属の塊・重機を表し、船舶もこれに属します。子は陽水で、これは海水や津波などパワフルな水を表すものだからです。
さて、今後の見通しはどうなるのでしょう?仲間内のディスカッションでは、火の要素が現われる巳月(5月)に入ると状況はだいぶ改善してくると思われ、続く午月(6月)は最も強い火のエネルギーが支配する時で、且つ1年のうち陽の気が最も強い月でもあるため、大凡の地域で封じ込めおよび鎮静化が成功すると思われます。ただし、午は子と冲(Clash)となるため、依然として問題は残りそうです。
その後、陰の季節に入り、陰気の支配が日毎月毎に濃くなっていき、再び冬:水の季節がやってきます。コロナウィルス問題が完全に解決するのは難しいと思われるため、冬になるとまた再燃する可能性が高いです。ではいつになったらウィルス制御に成功するのか?ということについては、我々仲間内でも様々な見解が出ていますが、スイスの風水師仲間によると、2021年7月(辛丑年乙未月)という見解が寄せられています。
取り合えず、今すぐ私達に出来ることは、栄養バランスの良い食事と睡眠・休息をしっかり摂り、免疫システムを活性化することです。恐怖の感情に支配されないこと、心の健康を保つこと(恐怖は水の五行に属するため、水が強い年には起こりがちなのです)。
そして、自宅の風水をもう一度見直してみてください。寝室に山星5または2がありませんか?どの様なエネルギーの場所で眠るかは、健康に直結する問題です。