この7月のとんでもなく強い土の五行エネルギーで、多くの人が良かれ悪かれ大きく影響を受けていますね。仕事もプライベートも暗礁に乗り上げてしまったような友人からの、嘆きのメールが多い今日この頃。日頃気功の修練を積んでいるため、ちょっとやそっとのことでは影響を受けない夫でさえ、さすがに毎日しんどいとこぼしています(夫にとって土は忌神)。これから先の人生について、考え直したり、計画をし直す人も多い様で、中には分岐点に立っている人も。

そんな中、イタリアの家族:Cardinale家の、ローザの従姉で数年前に日本に遊びに来たアルベルトのママ、ジューシーからなんと、数日前に単身でサンティアゴへの巡礼の旅(El Camino de Santiago)に出たという知らせが!

キリスト教の三大巡礼地のひとつでスペインのサンティアゴ・デ・コンポステーラを目指す巡礼路は、キリスト教徒にとって(そうでない人にとっても)人気の巡礼路ですが、多くはフランス側から険しいピレネー山脈を越えていく厳しい道で知られています。どのルートを取るかによって若干違ってきますが、最低でも1ヶ月かけてゴールまで歩く訳です。

送られてきた写真を見ると、すっぴんで髪の毛も洗ったまま、背中には重そうなバックパックひとつ。ジューシーは、サレルノ駅前にあるジュエリーショップのオーナー兼デザイナーで、出会った30年近く前からずっと、いつもお洒落でキレイにしていた女性なので、初めて見る彼女のそういう姿がとてもショッキングでした。どうやら彼女は、サン=ジャン=ピエ=ド=ポルから全長780キロの道を、1ヶ月かけて歩くことを選んだ様です。

近頃はサレルノ市長から表彰を受けたりと、彼女のビジネスはすこぶる順調だったので、突然の巡礼にビックリしましたが、もしやと思って彼女の四柱推命をチェックしてみたところ納得です。命式には印と華蓋が同じ柱にあり、大運も印、歳運も印。物質的な満足よりも精神的な充足を求める傾向が強まったのも当然です。彼女自身は、『何がどうなってこの地に立っているのか、未だに自分でも解らないのだけど、来てしまった』と言っていますが、3人の子供たちは全員が社会人となり、年齢的にもアラカン(around 60)で、今後の人生を再考する良い機会と思ったのかもしれません。ちなみに、土はジューシーにとって用神なので、この変化は良い方向へ舵を切ることになるのでしょう。

サンティアゴへの巡礼路はスペインの田舎、小さな村々を通って行くので、厳しい山道あり、川沿いの道あり、スペイン独特の枯れた赤土をひたすら歩いていく場所もあります。道々にある巡礼者用の宿は、今はどこもWi-Fiが使える様なので、この夏は、彼女からの日々の報告を楽しみにすることにします。

巡礼路を歩くことで、自分のこれまでの人生を再度歩いてみる(仮想)訳ですね。

土の五行、私にも用神なのですが、もっぱら健康問題(細胞の成長=肥満)に現れていますよ!毎年のことですが、私にとって夏は太る季節なのです(言い訳)。