四柱推命の命式から判ることは、持って生まれた命と運、素質などなどです。命式がいくら素晴らしいモノでも、大運(10年毎の運気の移り変わり、人生に於ける運の展開)が好ましくない場合は、残念ながら“良い人生”とは言い難くなります。
また、命運、大運ともに良いモノを持っていても、身を置く環境のエネルギー=風水が好ましくない場合は、せっかく大輪の花を咲かせる種を持って生まれてきたのに、それらの種を発芽させることさえ出来ず一生を終えてしまうようなことにもなりかねないのです。逆のことも言えて、持って生まれた命と運が残念ながらイマイチな人は、努めて良い風水に身を置くことで、良い人生を手に入れることも可能ということ。これは、私たちの人生には、“意思と選択”によって“変えられる余白部分”が何割かあるからなんですね。
私のクライアントさんの中でも、いわゆる“大きな成功を手にしている人”というのは、四柱推命を観ても素晴らしい命運&大運をお持ちで、またご自宅/オフィスの風水を観ても非常に良いというのが共通していらっしゃいます。この点については、強力な命運を持って生まれたために、良い風水を自然と選ぶセンスを持っているのかしら?と思うこともしばしばありますが。
欧州など、地震が無い土地柄なことと、古い建物を壊さずリノベーションする風習から、何世紀も前に建てられた建物が、現役で使われていることがとても多いです。ただ、どんなに古い建物であっても、いつ建てられたのかが明確な場合で、正確な間取り図(フロアプラン)があれば、風水鑑定をすることが可能なんです。
前回、英国のエリザベス女王の四柱推命について触れましたが、おそらく現在のバッキンガム宮殿の風水は、時勢を得ているもの(八運で良い風水となっている)なのではないかと思われます。英国王の歴史に於いては、第2次世界大戦を通して英国を治めた父王(英国王のスピーチのジョージ6世)、その兄(“王冠を賭けた恋”のエドワード8世)、ダイアナ妃の時代(王室に入ってから亡くなった数年後まで)、英王室にとっては事件やスキャンダルが続く厳しい時代があり、エリザベス女王および王室の人気は決して高くなかった事実から鑑みて、七運(~2003年度)までは、あまり良い風水ではなかったのかもしれません。チャンスがあれば、ぜひ風水鑑定をしてみたい建物のひとつです!