落語家の歌丸師匠が、笑点の司会を勇退されました。レギュラー陣で唯一、第1回目の放送からずっとメンバーとして出演してきたというのは偉業ということで、私は物心ついた頃から歌丸さんを笑点で見ていましたからね。今年、番組50年の節目ということで、後輩に道を譲るということに加えて、今年80歳になるご自身の体調も限界だと言うことを仰っていましたね。笑点の司会は勇退するものの、噺家としては“もっともっと落語の勉強を続けていく”ということですので、既に師匠であり重鎮であるにも関わらず、本業でさらなる高みを目指すと言うその心意気、若いもんは見習はなくてはいけませんよね!

私の実家は、代々江戸っ子の家に生まれ生粋の江戸っ子だった祖父母の影響と、江戸風=“粋”であることを良しとする母による、何かと江戸文化・江戸(東京)式が優先される風潮でしたので(それを埼玉県で今もなお貫き通しているのはある意味アッパレかもしれません*笑)、大相撲、歌舞伎、落語など、小さい頃から割と馴染みがありました。そして日曜の夕方は笑点を一家で見るのが習慣だった訳です。という訳で、歌丸師匠には勝手に親近感を覚えているという感じ。

実は一度だけ、歌丸師匠を生でお見かけしたことがあるんですよ。もう20年以上前の大学時代のことですが、当時、英会話を習いに御茶ノ水にあるアテネ・フランセへ通っていました。ある日、御茶ノ水駅のホームにすっくと立っている殿方を発見、それが歌丸師匠だった訳です。真夏のとても暑い日の日中だったのに、絽の着物をお召しになっていたその姿が、とても涼しげに見えたことを記憶しています。

お弟子さんや付き人さんもおらず、おひとりで電車を待っていたのですが、まぁ目立っていたこと!何故なら、その立ち姿がホームにいる他の人々とは明らかに違っていたからです。背筋がシャン、というよりも、シャキーンと言う感じで、文字通り、“すっくと”立ってらっしゃったので、遠目からでも何やらオーラを出している人がいる、というのが判ったんですね。それが歌丸師匠だと判った時、ミーハーな私としては、本当はトコトコ近づいて行って握手をしてもらいたかったのですが、その凛とした立ち姿は、歌丸師匠の周りの空気を明らかに違うモノにしていて、ある種のバリアの様な感じ、ちょっと近づけない雰囲気を醸し出していて、さすがの私も声を掛けることが出来なかったのでした。ある夏の日の思い出です。今思うと、やっぱりあの時握手してもらっておけば良かったかな~と。

立ち姿の美しい人には、ついつい目が行ってしまいますよね。ジャニーズ事務所のタレントさんの中にもひとり、立ち姿が美しいなぁ~と思う人がいますが、近頃は舞台映えする役者さんに育って来ている感じです。街中でも、男女問わず、スッと立っている人には、ハッと振り返って二度見してしまうことがあったり。美は立ち姿から、ということで。腰から、骨から立つ、荒井式中心気功の体験レッスンで、トライしてみませんか?→

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