ランチから公の場でお酒を飲むことは、日本の会社ではあまりしないのでしょうか、外資系などで働いた方は、ビジネスランチでワインを飲む機会も結構あるのではないかと思います。私自身の経験では、大使館の時も、外資金融の時も、お昼の打ち合わせで白ワインを頂く機会が良くありました。初めての時は、『仕事中なのに飲んでイイの?』とビックリしましたが、同席のボスや先輩が飲んでいるからイイんだわね、ということで、その次からは臆することなく飲めるようになり、気付いたらそれが普通になっていました。私が経験した中だけかもしれませんが、ランチの際に赤ワインは頼むことが無かったですね。常に白ワイン、もしくはスパークリングワイン。不思議に感じた(感じる)のは、まぁまぁ結構な量を飲んでも、上司や先輩と一緒だからか、明るい陽射しの下だからか、不思議と酔わないもんなんですよね~。プライベートなら、イイ感じでふわふわするだけの量は飲んでいるはずなんですが(笑)。同じ様に、接待などの宴席でもてなす側などは、ゲストやお店の方に勧められてお酒を頂いても、あまり酔わない、飲んだ気がしないという話を、耳にすることがありますよね。ホスト側として気を張って(気持ちを引き締め心を緊張させて)、気を遣い(あれこれ心配し心遣いをし)、気を配って(方々に注意を払って)いるため、自律神経のスウィッチが交感神経の方に入りっぱなしになっているからです。
ですが、アルコールを分解する役目の肝臓にある酵素は、副交感神経が働いている時により活発に働くものです。人体の作りから言うと、昼間は交感神経が優位になっているので、アルコール分解に時間が掛かり、体内のアルコール滞在時間が長くなる→酔いを感じやすい状態、になる訳です。
じゃぁ何で、仕事上ランチで飲むお酒は酔いを感じにくいのでしょうね?
全ては“気のせい”。ビジネスランチである、ボスと一緒、などなど、状況をしっかりと脳が把握しているからです。優先事項は“ビジネス”であり、“ランチ”や“お酒を飲んでいる”ということは、自然と二の次のものととして認識しているのですね。これは思い込み、気のせいによって、なされること。私たちの身体というのは、実に良くできていますよね!
なので、何にも予定のない良く晴れた日曜日、遅めランチで飲むビールなどは、夜に飲むよりも早くイイ気分になるというのは、副交感神経優位のリラックスした状況で、“お酒を楽しむ”ことが最優先に来て構わない状態だからなんですね~。
荒井式中心気功では、心身共に健康体となるための副交感神経優位となるテクニック(それによりNoトラブルの日常となる)を学んでいる訳ですが、それに加えて昨年から、脳の研究をしている方々と接点が出来ており、最近はドイツで脳の研究、特に子供に関する脳開発を専門とする方とご縁ができ、興味の幅が広がって来ています。
脳(Brain)、心(Mind)、身体(Body)、精神(Spirit)が相互に良いバランスを保つことで、良い気(Energy)が満ち溢れた健康でハッピーな人間になることが出来るということ。その逆もありきで、良い気に満ちた人は、脳、心、身体、精神と、全てが良い状態になるということ。運が良い人、ミラクルが次々起こる人、いわゆる引き寄せの法則が良く働く人、というのは、そういう状態にあるのだと思います。
お酒に関して言うと、中医学でも『1杯の酒は百薬の長』と言う通り、適量のお酒は、副交感神経を優位にしてくれるため、リラックスするのに役立ちます(“適量”であることが大切)。特にワインやウイスキーなどの香りにはリラックス効果があり、ビールの原料:ホップの香りには気分を落ち着かせるなどのアロマ効果があることが、イギリスの医学界で発表されています。今の季節は1年を通して、湿度低めで晴れの日が多く、オープンカフェなどで飲む昼間の1杯が、一番美味しく感じられる時ですね~!Let’s go for lunch beer!