お昼を食べ終わったタイミングで、姪っ子のひとり:エマニュエラが合流してくれました。ローザの従姉の子供なので、正確には従姪です。私が彼女と一番最初に会ったのは、彼女が1歳になるかならないかの頃、まだおしゃぶりをしている写真が残っています。昨年9月からミラノ大学の1年生とは、大きくなったものです。エマニュエラの両親は共に高校の教師で、お父さんは化学、お母さんは数学という理系一家。エマニュエラも物理専攻で、リケジョです。

久々の再開にZia Giappone、日本の叔母さんは大喜び。ちなみに、4年前に日本へ遊びに来たアルベルトとは、ママ同士が姉妹のいとこ同士。

最後に会った10年前は、髪を赤く染めてパンク系のファッションだったので、てっきりそっち方向へ進むのかと思っていたら、ガラリと雰囲気が変わっていたのでちょっと驚きました。ちなみに、姉のエレオノーラも美形で、カルディナーレ家を代表する美人姉妹です。

エマニュエラはサレルノで生まれた後、シチリア島のアグリジェント近郊で育ちました。そのため、ミラノ大学進学に当たっては、初めての一人暮らしに加え、初めてのイタリア北部生活ということで、いろいろ気苦労も多い様です。北と南の格差って、イタリア国内では結構敏感で深刻なトピックなんですよ。叔母ちゃんとしては少々心配ではあります。

『実は明日から日本語のクラスが始まるの!』彼女が人生で初めて会った外国人が私で、初めて触れた異国文化が日本だったこともあって、日本大好き、特に日本のポップカルチャーLOVEガールになったとのこと。将来は日本で働きたい、日本に住みたい、と。嬉しいですね~。と同時に、私の行動(単にイタリア好きで通い詰めていただけのことなのですが)が、誰かの人生に影響を与えていたとは、と思うと、何をするにもぞんざいにしてはいけないな、とハッと気付かされました。カルディナーレ家の子供たちのうち、2人も日本オタクに育ったんです。大袈裟ですが、少なくとも彼らにとって、私のやることなすこと全てが彼らにとっては‟日本”だった訳です。仕事をするにも、遊ぶにしても、粗雑ではいけないと。きちんと意思を持って、日々生きないといけないなと。いろいろと海外へ行く機会も多いので、改めて‟ちゃんと”生きよう、と思った出来事でした。

この後は、皆でぞろぞろとお上りさん気分で、ミラノ随一のファッション街:モンテナポレオーネ界隈をウィンドーショッピング。銀座と青山を足した様な、ハイブランドがずらりと並び、ミラノリッチがお買い物に集う場所です。

我々庶民は見るだけ~。

お洒落なミラネーゼがあちこちに。こちらのマダームは全身真っ白!豊かな白髪巻き髪のオールバックがさすがの貫禄。サン・モリッツでもそうでしたが、ベテランマダームの迫力あるお洒落は本当に素敵です。見習わなくては。数十年後はこんな風になっていたいです。

夕刻近くなったので、オバサマ方とエマニュエラとはここでお別れ。今度は日本で会いましょう。