トータルで第4回目となるポツダムでの荒井式中心気功ワークショップ。会場は前回と同じ、ティーファー湖の湖畔に建つFabrik Potsdamです。こちらでも基礎編は2度の放下の挨拶から始まり、導引、中心ダンス、八段錦、スワイショウ、中心道、丹田呼吸…と進んでいきます。
身体が固い場合、本当に身体がサビついていて固い場合と、その人の“意識”が身体を固くしている場合、或いはその人の“感情”が身体を固くしている場合、というのがあるんです。より厄介なのは、意識または感情で身体を固くしてしまっているケースですね。本人がそれに気づいて認めないことには、いくら修練をしても、身体は緩んでいかないからです。
また、意識が固い(=固定観念が強すぎる)と、身体の気の通りが良くなった時に、逆に居心地の悪い変な感じがしたり、気持ちが悪くなったりする場合もあるんですよ。そのために、一番最初に“放下”の礼を行うのですが、知識が豊富過ぎる人、アカデミックな傾向が強い人ほど、残念ながらここが判らない(出来ない)というケースが多いんです。これはドイツに限らず、日本の教室でも同じことですね。ドイツでのワークショップ、3年間の皆勤賞でも、いまだに身体は固いままという人も……。
ポツダム事務局として頑張って来たニコール。今回もあちこち痛いと訴えるので、最終日に夫がボディワークと気功治療を施してあげました。
ワークショップ後は、ポツダムでラジオのMCやコーチングの先生として活躍しているアン(Anne)からラジオ番組のインタビューを受けました。当初の予定は10分程度ということだったのですが、いろいろ話していたら20分超。ラジオとインターネットで音声そのまま放送され、また文字に起こしたものがウェブサイトに載るそうです。
インタビュー録音の後で、ティーファー湖のヨットハーバーにあるレストランでディナー。アンのパートナーがお迎えに来たのでみんなで一緒に地ビールとゴハン。
21時過ぎに、一旦家に戻ってから、昨日お誘いを受けたエメパパのコミュニティのお祭りへ顔を出しに行きました。中庭に面している4つのアパートに住む住人のフェスで、地域の夏祭りと言った感じ。エメパパが音楽プロデューサーをしている関係で、本格的なDJブースが提供され、若者達は踊っていました。
私たちは取り合えずドイツでの公的日程を全て終えた疲労感と、明日またベルリンへ移動しなくてはならないこともあり、まだ飲み足りないというニコールを残し、22時過ぎにはお別れしたのですが、祭りは騒音を取り締まる警察とのイタチごっこで、いつも朝まで続くんだそうです。
翌日、ポツダムでお世話になった皆さんに御礼し、お昼過ぎにベルリン着。いつものZoo駅前にあるMotel Oneで1泊してから、ベルリン→フランクフルト→羽田着。約2週間の長いドイツ遠征を無事に終えることが出来ました。今回初めてドイツ南部を訪れたり、生まれ育った環境の異なる3者宅(①カトリックが多い南ドイツで生まれ育ったドイツ人、②激動の西ベルリンで生まれ育ったプロテスタント系ドイツ人、③東ドイツ出身のドイツ人)にお世話になったことから、改めてドイツという国について、国民性についてを学ぶ良い機会になりました。これからドイツ旅行を計画している人に、何かヒントになればと思いますので、私見はまた別途、チャンスがあれば記したいと思います。