節分の翌日である立春より、暦上でも2017年となり、季節は“春”となりました。実際には、『春は名のみの・・・』というところですが、宇宙を支配するエネルギー的には、もう春なのですよね。中医学では、人間の持つ生理機能と四季の気候は密接に関係していると考えます。中国にある古い諺にも、『1年の計は春にあり』というものがあります。新しい生命が芽吹き、冬の上着を脱ぎ捨てて装いを新たにする自然の様子=春に、昔から人々が特別の思いを寄せていたことが想像できますね。

もう春なのです

世界最古の健康書と言われる黄帝内経(Yellow Emperor’s Health Book)には、以下の様に書かれています。

『春の三か月(2~4月)を発陳(発生)と言う。全てのものが芽生え、天地間の万物は生き生きと栄える。』

だんだんと暖かくなり、冬の間は雪などに隠れていたものが芽吹いたり表面に出始め、動物も活発に活動を始めます。体内の陽気もだんだんと増えてくる時期です。

春の陽気に従って適度に身体を動かすことは健康に良く、逆に動かないでじっとしていると、陽気が発散されずに体内に籠ってしまい、病気になる原因を作ることになります。

春の養生法としてはまず、少しくらい夜更かしをしても良いけれど、朝は早く起きることです。心身共にのびのびと過ごし、適度な運動で陽気を発散すること、これをしないと春に活動する肝気を痛めることとなり、夏に寒性の病(冷え症)になってしまいます。

中医学でいう“肝”とは、単に肝臓を意味するだけでなく、気・血の流れの維持、消化や水液代謝の促進、精神や意識の調節、血液の貯蔵、血量の調節なども含みます。そのため春には、心や感情も上手に調整することも大事なことなんです。怒り過ぎず、出来るだけ穏やかな気持ち、楽観的・オープンな気持ちで過ごすように、心掛けてみてください。まぁ、生まれつき木の五行がアンバランスの場合、そもそも怒りっぽい性分となりますので、なかなか難しいんですけどね。

中医学の養生法は、自分自身の五行エネルギーを知ってこそ、最大限に効果を発揮します。春は木の五行に属しますが、自分自身の五行エネルギーバランスで、木の五行が多すぎる人と少なすぎる(或いは欠けている)人とでは、春の季節の意味合いが異なってくるのです。中医学と四柱推命は密接な繋がりがあります。そのため現在でも、香港やシンガポールの中医学の先生の中には、患者の五行バランスを知るために、四柱推命(子平/八字)の知識を持っている方がとても多いんですよ。同じ病名でも、患者の五行バランスが異なれば、薬の処方も変わってくるからです。

ご自分の五行エネルギーのバランス、どうなっているかご存じですか?四柱推命で判りますよ!

四柱推命鑑定(郵送/対面)のご依頼はこちら→