長い付き合いの友人:Kに、久しぶりに会いました。彼女は私よりちょっと年上の50代前半なのですが、今年に入ってから大変なことが起こっているそうで。『ちょっと酷いのよ~見てよ~』と言って、指で口の左側をびっと引っ張って開けたのを見てビックリ!前歯周辺はキレイに揃っているので、普通に話している分には全く気付かないのですが、奥歯から手前に、そこにあるべき歯が無いのです!今年に入ってから3本続けて下の歯を失ったと言うのです。
話を聞くと、ここ2年ほど通っていた歯科医がどうやらヤブだったらしく、歯周病と虫歯を見事に“見逃された”そうです。歯医者に掛かっているのに痛みが治まらず、どうもおかしいと疑念を抱いていたところ、ある日突然、『もう手遅れです、抜くしかありませんよ』と言われ、その場で2本抜かれてしまったそうです。更に悪いことに、奥歯とその手前の歯を抜かれてしまったため、もともと歯茎が弱ってグラついていた奥から3本目の歯が支えを失い、抜けてしまったとのこと(ちなみに、日本国内の話ではありませんのでご安心を)。
K曰く、『今年の申年で金が強くなり過ぎているからだ』とのこと。Kは風水師ではありませんが、Four Pillars(四柱推命)の知識はそれなりにあるため、自分の命式を良く判っています。命式内に多くの金を既に持っているため、今年の申は、彼女にとって忌神の金の五行、好ましくない要素な訳です。『おまけに、一昨年から切り替わった大運も金なのよ!』
好ましくない五行の要素は、いわゆるバイオリズムの下降、運気の低迷をもたらすのですが、自身の五行バランスが著しくアンバランスになる時は、健康面で何か問題が起こる可能性が非常に高くなります。Kにとって金は既に命式内に過剰にあるため、不要な要素なのですが、大運(10年毎に切り替わる運気の波)と歳運(流年、毎年巡る干支)で更に上乗せされてしまっている状態です。加えて、Kにとって金の五行は忌神(好ましくない五行)であり、泣きっ面に蜂、弱り目に祟り目という感じで、次々を歯を失うことになってしまったのでしょう。
金の五行は、皮膚や骨、歯を司るものです。今回Kに起こった惨劇(?)は、金の五行の過多:アンバランスによるもの、ドンピシャで歯のトラブルとなった訳です。ある五行が多すぎる場合(過多)、またある五行がひとつも無い場合(欠如)、どちらのアンバランスも、その五行の要素に関連した健康問題を引き起こす原因となります。中医学に於いて健康問題が起こる時というのは、五行のバランスが崩れる時なんですね。
自分自身が持って生まれた五行バランスは、四柱推命の命式で一目瞭然となります。もっと詳しく知りたいですか?四柱推命の鑑定をお勧めします!