荒井式中心気功のドイツワークショップにて、食事に関する質問も出ました。4年前のロンドンでのワークショップでも同じ質問をした人がいたのですが、『気功を習い続けるのに、ベジタリアンにならなくても良いの?』ということです。

気功を教える教室の中には、“菜食主義でなくてはいけない”という流派もある様です。荒井式中心気功の場合、創始者である荒井義雄先生自身が、基本的に“何でも食べる”自然派スタンスです。肉や魚など動物性蛋白質もしっかり食べますし、会合などではビールやシャンパンなどお酒も嗜みますし、ケーキやお饅頭など甘いモノも、チーズたっぷりのピッツァやパスタも大好き。ある時など、1週間のうち3日間、荒井先生に同行したことがあったのですが、なんと全日ともランチに焼肉!とにかく良く食べるのでビックリします。御年86歳でも誰よりも元気な秘訣は、この食欲、この食事の仕方にもありますね。

今回のドイツでも、『荒井式中心気功では、お酒や甘いモノもOK、カロリー制限もなし』という話をしたら、『Good!それじゃぁ続けられるよ!』という声が多く上がりました。ただし、食べ過ぎ・飲み過ぎはNG!その時々で身体が欲するモノを“適量”食べる、ということが大事ということです。

今回のドイツでも、個人セッションを受けた方のほぼ全員が、身体の冷えが原因と思われる症状に悩んでいました。体内で熱を作る食材は、私たち人間にとって大事な食物で、特に熱帯・亜熱帯地域以外の、寒い季節がある地域に住む者にとっては、身体を冷やさない、特に体内の深部を冷やさないことが、健康体を保つ一番重要事項です。実際に何を食べたらよいのか?という質問には、中医学の基本である身体を温める食材をいくつかお勧めしました(風水師という立場からは、旬のモノ、そして自分に必要な五行エネルギーを持つものを食べるというのも、アドバイスに加える所ですね)。

ドイツで今が旬!シュパーゲル(ホワイトアスパラ)

数ある健康法の中で、あれこれハードな運動をするよりも、身体が欲するモノを食べるという食事の仕方は、おそらく一番楽な健康法ではないでしょうか?それには、身体の声を聞ける状態でいること→身体のサビを取ることが大事です。体内の気(エネルギー)循環がスムーズであれば、自分の身体と対話することは、さほど難しくはないんですよ。

荒井式中心気功では、“サビ取り運動”と呼ばれる身体のサビを取るエクササイズがあります!地味で簡単な運動に見えますが、しっかりやると案外キツい、それだけちゃんと結果もでるエクササイズです。