2日目は1日チューリッヒ市内をくまなく観て回りました。Hotel Ambassadorの朝ゴハンビュッフェは素晴らしかったです!しつこい様ですが、これが4ッ星の朝ゴハンです!とは言え、スイス国内のホテルのレベルが、他国よりも圧倒的に上だということは否めないかもしれません。モリモリ食べて、いざ出陣です。

どれもこれも美味しゅうございました。朝が来るのが楽しみな朝食。

ホテルはオペラ座の裏に位置しており、左手にはチューリッヒ湖、大きなトラムの停車駅があり、アクセスはとても良いところ。今回のツアーでは、J World Travelさんがスイス・トラベルパスを用意してくれました。このパスがあると、指定期間中であれば、列車・バス・トラム・地下鉄・船に乗り放題なのです。

オペラ座前の広場。平日朝の風景。

トラムに乗ってまず向かったのは、ETH(スイス連邦工科大学チューリッヒ校)。常に世界のトップレベルの大学に位置づけられており、レントゲンやアインシュタインの母校でもあります。ETH出身のノーベル賞受賞者は20人を超えているそうで、現在も世界中から優秀な学生や研究者が学んでいるとのこと。トラムの駅は大学キャンパスのど真ん中にあり、降り立った途端に何やら賢い空気を感じました(笑)。

ここは、市内で宝石商を営むドリスさんからの情報で、チューリッヒ(スイス)の土地の秘密を知るにはベストな場所ではないかと。一般的な観光ガイドには載っていない様ですが、ETHのキャンパス内の一部が地質学博物館(Focus Terra)として一般公開されており、地質学についてのありとあらゆる情報を閲覧することができるんです。

各階には教授室やラボがあり(ドアが開いているお部屋は外からちょっと覗き見させて頂いちゃいました)、オープンスペースでは学生達が熱心にお勉強中。なので、あまり大きな声を出しての見学はNG。地質学についての資料展示だけでなく、海外の大学見学も出来て、社会科見学としてもお勧めです。

スイスの土地がどの様に出来上がったものなのか(アルプス山脈の形成も含め)を知ると、なるほど、この国の地場と磁場が良いのが納得できます。

チューリッヒが欧州の金融センターになり、世界中から富裕層が集まった訳がここに!

珍しい毛が生えた鉱物も(毛の部分も鉱物)。

ちなみに、水晶は人工的に作ることも可能で、その装置もありました。

子供向けの展示かと思ったら大間違い。実にアカデミックな空間でした。ETHの立地も、5ッ星ホテルThe Dolder Grandと同じくチューリッヒ市東側の小高い丘の中腹にあり、その裏手に連なっている山々からの気が流れてくる道筋にあります。1855年に創設されてから今日まで、世界の頭脳が集う大学であり続ける理由のひとつでしょう。

風水講義をひと通り終え、市中心部のメインストリートへ。チューリッヒ湖へ注ぐリマト川左岸の起伏に富んだ地形のうち、市街を一望できるのがリンデンホフの丘。ここからの景色は2月に来た時にも見ていますが、やはり真冬と春とでは全然雰囲気が違います。

ランチはZeughauskellerへ。有名過ぎるきらいもあるかもしれませんが、同僚とランチに来たビジネスマンや、ひとりでビール片手に佇む地元のおじさん(毎日来て定位置に座っているとお見受けしました)もいたり、観光客とローカル半々な感じでした。私たちツアーの食事処は全てJ World Travelさん経由で予約してあるので良かったですが、平日ランチ時でも満席。大変な賑わいでした。チューリッヒ名物のGeschnetzeltes(仔牛のクリーム煮)レシュティ添え、Cordon bleu(スイス風カツレツ)、そしてちょうどシーズンが始まったばかりのSpargel(アスパラガス)など、たらふく頂きましたよ!もちろん、地ビールや白ワインも!

この時期に欧州に居る人は、白アスパラはマストです!

ランチ後は、重いお腹を引きずって再びリマト川右岸へ。本来の旅程では、チューリッヒ湖の遊覧船でRapperswilの観光へ向かうはずだったのですが、昨夜~今朝9時まで豪雨の後、一転して夏日の気候となったため、湖畔は深い靄(霧?)。景色を楽しめない2時間の船旅では楽しくないかなと、現地でみなさんと意見交換した結果、多数決によりトラムの終点、丘のてっぺんへ向かうことになりました。スイスパスがあると、こういう時にも便利です。ちなみに、スイスパスで国内大部分の博物館や美術館の入場が無料または割引になるんですよ。

終着駅を降たところに、チューリッヒ動物園があるんです。丘の側面一帯に広がる約27ヘクタールの敷地を歩くので、ほぼハイキングです。が、いろいろな動物園を見てきた上で言わせてもらうと、動線がちょっとおかしいかも?行き止まりになっている通路が多く、また同じ道を戻って来て、別のところへ向かわなくてはいけないので、敷地面積以上に歩く距離が半端ない!そして、これは大問題ではないかと思うのですが、広い割に見ることができる動物数が少ない!生徒さんのひとりから『日本の動物園が良く出来過ぎているんでしょうかね?』という質問を受けましたが、いやいやそんなことはありません。ベルリン動物園は広い上に動物数も多く素晴らしかったですからねぇ。ということで、チューリッヒ動物園に関しては???という結果でした。

ちゃんと見れたのは孔雀(のみ?)。何匹も放し飼いにされており、我が物顔で歩き回っていました。ただ、お天気も良く(この日からずっと夏日が続くのでした)、たらふく食べた重いランチを消化するにはバッチリのハイキング。みなさん想定外の日焼けとなりました。

ホテルへ戻る手前で、チューリッヒ湖に立ち寄ると、朝方の靄が嘘の様な展望。遊覧船に乗れなかったのは残念でしたが、これはまた来なくてはいけないということじゃないかということで、皆さん納得されていました。

次回(あるのでしょうか?)は絶対に乗りましょうね!