宇宙のエネルギーは“冬”に切り替わりました。世界最古の医学書・健康書である黄帝内経(Yellow Emperor’s Health Book)にある冬の養生法は、『夜は早く寝て、朝はゆっくりと起きる(日の出・日没に伴って起居すべき)』と書かれています。陰が極まる季節に於いて、体内にある陽気を消耗しないよう、寒い刺激を避けて、身体を温かく包み、次の季節(春)まで陽気を蓄えることを第一にすべき時。毎日の暮らしの中でも、なるべく感情の起伏を少なくし、静かに過ごすのが理想と言えます。これをしないと、腎の気を傷めることになり、春には足が痺れたり、腰が曲がる病気を引き起こす元になるのです。

冬は閉蔵の季節。あらゆるものの生命活動が内に籠る時。

陰陽五行論では、水が支配する季節。身体の臓器では腎臓が水の気に属します。ですが、中医学に於いて“腎”という場合、腎臓という臓器だけを指す訳ではありません。膀胱系、生殖器、副腎ホルモンなどをひっくるめて“腎”というカテゴリになります。そして、腎は精を司ることから、“人間の生命の根源を宿す処”とされ、心臓に次いで大事な部分とされています。そのため、冬の養生は『養腎防寒』を徹底することです。寒さから身を守り、寒邪が体内に入るのを防ぐこと。そして腎の働きを助けること。

寒さから身を守ることは、暖かい衣服を着たり、不要な外出を避けたり、日常生活で普通に取り入れていると思います。10年位前までは、真冬でも素足だったり、シャツなど下着を身に着けていなかったりする若者を良く目にしたものですが、最近は防寒機能がある肌着がいろいろなメーカーから出ていることもあり(しかも年々素晴らしく進化している)、若い子のお洒落も季節に合わせた装いとなったなぁ~、なんてオババ目線で感じております。

では、腎の働きを助ける方法はというと、簡単なのが腎を温めること。私のお勧めは蒟蒻温湿布です。熱には乾熱と湿熱の2種類あるのですが、体内奥深くにある臓器に効かせるには、湿熱に限ります。乾熱と湿熱の使い分け方や蒟蒻温湿布については、船井メディア/エヴァ・ビジョン主催 “学べばたちどころに運が良くなるシリーズ” 中華宇宙論(中華形而上学)講座のVol.1:養生学・黄帝内経にて詳しくお話ししましたが、ちゃんと覚えていますか~?受講された方はぜひ、トライすべきは今この時期ですよ!

第Ⅰ期の講座が都合付かなかった方、第Ⅱ期が12月から始まります!第1回は養生学・黄帝内経(医易同源)です。受講に当たっては、参加者のみなさん各々の持って生まれた五行エネルギーもお調べしますので、本当に自分に必要な健康法が判ります。宇宙の道理に沿って生きるということを、頭だけでなく身体全身で学び覚えて頂く、ユニークな内容です。

日時:12月16日(土)~17日(日)の2日間 10時~17時

場所:東京四ツ谷(船井/エヴァ・ビジョン)

お申込み・お問合せは info@evavision.jp

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