4度目のベルリン。見るべきところで未踏の地なのは、博物館島と旧東ベルリン地区くらい、ということで、まずは博物館島へ向かいました。

今回のぶらりベルリンの目的は、新博物館(Neues Museum)です。博物館島と呼ばれるシュプレー川の中州には5つの博物館が集められており、新博物館はその中のひとつです。新博物館が世界的に有名なのは、古代エジプトの埋蔵品・工芸品の収蔵数が膨大な数であること。古代エジプトの収蔵品に関しては、ロンドンの大英博物館、パリのルーブル美術館、NYのメトロポリタン美術館と並ぶ、世界4大博物館のひとつなんです。エジプト政府が返還要求をしている4大博物館でもありますね。

世界屈指の古代エジプトに関する品々がここに。

新博物館の収蔵品の中でも特に有名なのが、王妃ネフェルティティの胸像です。これを見るために世界中から観光客がやって来る訳です。確かに美しかった~!それ以外でも、古代エジプト関連の品々は目を見張るものが多かったですし、何より数がスゴイ!これはエジプト政府も返して欲しいでしょうねぇ。ネフェルティティ関連の品々は、写真撮影がNGでしたが、他は全てOKという寛容な博物館でしたよ。

なんて保存状態の良い、鮮やかな死者の書!

4階建てでワンフロアがかなりの広さにつき、速足で見て回っても2時間はあっと言う間に過ぎた感じです。なにしろ、収蔵数が半端ないのです。“エジプトからの盗品”ということでは、ロゼッタストーンやミイラを多数保有している大英博物館が有名ですが、収蔵品の質の高さから言うと、断然こちらに軍配が上がります。死者の書など、書物や絵画の色彩や状態などは、大英博物館とは比べ物にならないほど素晴らしいモノばかり。

規模が半端ない!

映画やドラマで1920年代のエジプト発掘現場が舞台となっている場合、考古学者が事細かくノートに記すシーンが出てくることがありますが、こちらの博物館にはドイツ人考古学者が実際に残したノートも!実に事細かく描写されていることに関心です。世紀の発見が続々あった訳ですもんね~、自分がもし当時の関係者だったら、それはそれは毎日が驚きと感動の連続だった訳ですよね。

当時の人々の感動や熱量を感じます。

エジプト以外にも古代史関連(石器時代など先史時代の遺物)の品々も膨大にあったのですが、エジプト以外はあまり興味が無いものでパス。おまけに13時を大きく回り、お腹がすき過ぎて気持ち悪くなってしまいました。

ということで、ベルリンでやり残しているもうひとつ、旧東ドイツ(東ベルリン)地区のひとつ:ミッテ(Mitte)地区へ。ドイツ料理店を選びまずは腹ごしらえしました。ドイツ料理と言っても、ドイツは広し、各地でそれぞれ文化が異なります。選んだお店は南部山岳地帯のチロル料理でした。何はともあれ、美味しいゴハンと生ビールがあれば幸せになりますね。

ウェイターの制服もチロリアン。

お昼もビール。夜もビール。お水より断然安いのです。

ちょうど食べ終わった頃、急な豪雨に見舞われ、お店の中で小1時間ほど雨宿り&シエスタ(これは夫)。博物館で歩き回った疲れを回復し、旧東ベルリンが残る場所を目指しました。つづく。