12月は街全体がキラキラ華やかでお祭りモード、1年で一番好きな時なのです。個人的にも、仕事等公的イベント≦私的なイベントという配分となるので、仕事とプライベートの割合が逆転する稀有な期間かもしれません。とは言え、仕事量が減るかと言うとそうでもなく、外へ出ることが少なくなる分、内に籠ってコツコツと鑑定書やテキスト、資料作成、プレゼンテーションの準備などなど、パソコンに向かっている時間は余計に長くなっていますけれど。

先日は、当方東京オフィスの忘年会兼私の誕生日会をサクッと行いました。会場に選んだのが都心の高層階のレストランで、その日はちょうどお台場の花火がある日だったため、ビルのクリスマスデコレーション+夜景+花火という、何ともゴージャスなおまけが付いてきてラッキーでした。

また1年熟成を重ねられたということで。

自分で自分の歳を考えると、ビックリするというよりも、こんな重厚感のないアラフィフで良いんだろうか?という思いが強いかもしれません。周囲の方が、『?!』という反応をします。70代の伯父からは、『おめでとう』ではなく、『えっ、もうそんなに?』と絶句のメッセージが届きました(笑)。伯父にとって私は一番最初に出来た姪っ子なので、感慨深いのでしょうねぇ。私自身も、若い若いと思っていた年下の友人たちが30になった、40になったと聞くと、『そんなに時間が流れていたんだ?!』と、自分の年齢を改めて気付かされることがあります。

イタリアではこの季節、毛皮のロングコートをさっそうと羽織っている大迫力の70代80代マダームに圧倒されます。確かに顔には深いシワが沢山刻まれていますが、ほぼ白髪のヘアをきちんとセットし、毛皮コートの下には大ぶりのジュエリー、皮の手袋と真冬でもサングラス。カッコいいですよ!あのこなれた感+ド迫力は、残念ながら若いお嬢さんには出すことが出来ません。相応の歳を重ねないと、難しいのです。お隣のフランスでも、女性の魅力はワインに例えられます。歳を重ねれば重ねるほど、味わい深く、高級なワインとなっていくのと同じで、年齢を重ねた女性ほど、尊敬され尊重されます。ただし、それなりの中身が伴っている必要がありますけれど。

日本では、女性に関しては若い方が良しとされる風習が根強くありますが、ここ数年でアラフォー、アラフィフ、アラカンと、経験を積んだ女性層をターゲットにした雑誌やイベントが増えて来て、大人の女性が大手を振って楽しめる様な風潮にだいぶシフトしてきましたね。“年齢は単なる数字”という表現が、英語にもあります。毎年、ユニフォームの背番号がひとつ増えていくだけの話ですね!