2月4日から既に“春”の季節にいる訳ですが、どんどん日を追うごとに暖かくなり、冬の間に隠れていたものが、一斉に表に出てくる時になります。植物は芽を吹き出し、動物も盛りがつきだします。私たち人間も同じ動物の一員なのですから、こういう影響を少なからずとも受けている訳なんです。“木の芽時期”と呼ばれることもありますが、身体の中で眠っていた持病やアレルギーが、春の到来と共に吹き出してくるのです。また、だんだん暖かくなるのにつれて、人間の身体にもともと備わっている陽気も増えてきます。この陽気がうまく発散されないでいると、神経痛や皮膚病、のぼせる、無気力、不眠などを発症するのです。心身共にのびのびと過ごし、適度な運動で陽気を発散してあげないと、夏になると身体が冷えてしまい、別の病や不調の引き金となってしまうのです。

春を支配する五行:木のエネルギーは、肝臓を司ります。肝の働きにフォーカスすべき時期ということですね。

木の五行は、感情で言うと“怒り”を司ります。温厚な気持ちでいることが、肝の気の巡りを良くしてくれるんです。中医学では“肝”を、強くて有能だけれども非常にせっかちな将軍に例えています。スムーズに物事が運ぶ事を好み、ストレスを嫌います。肝の気の巡りが良ければ、血液など他の循環も良くなります。逆に怒ったりイライラすると、肝の気の巡りは悪くなり、内分泌や自律神経系統が乱れ、引いては高血圧や心血管疾病などの病気を引き起こす原因となり、免疫力も大きくダウンさせることになります。“肝”を強化するには、感情のコントロールがポイントなんですね。

食養生や薬膳などでは、旬のモノ、その季節のエネルギーのものを頂くのが良いと言われています。間違いではないのですが、あくまでも各自、自分自身の五行エネルギーのバランスを踏まえて調整しないと、逆に健康を害することになりかねません。木のエネルギーを既に多く持っている人は、木の五行のピークである春の季節に、木の五行の食物をせっせと摂取することで、木の五行の過多となってしまいます。木の五行が多すぎてしまうと、肝の気が過剰になり、脾気を損傷してしまうのです。

中国・唐代の名医、孫思は、『春は省酸、増甜にして脾気を養うのが良い』と述べています。脾臓は土の五行に属し、味覚で言うと“甘”になります。

ということで、なるべく怒らず、できるだけ穏やかな気持ちで、甘いものを食べて、ハッピーに春の季節を過ごしましょう!ちなみに、結婚してからは、私の毎春恒例の行事は、HERBSのこの季節限定、ストロベリー・ミルフィーユを食べることです!今年もまず1つ、頂きました♪期間終了までに、あといくつ食べられるでしょうか?

甘いモノを食べて脾気を強化する春なのだ。

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